まなびリスの部屋

主に読んだ本について語ります。

アルコール中毒の親

(ChatGPT 使用)

参考:「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳

 

アルコール中毒の親は、子どもに深刻な影響を与えることがあります。アルコール中毒の親の不安定さ、無責任さ、そして予測不可能性は、子どもに安心感や安定感を与えず、子どもが自信を持つことを阻害することがあります。

具体例としては、飲みすぎて放置すること、暴力を振るうこと、あるいは子どもに責任を負わせることが挙げられます。

これらの行動は、子どもに様々な心理的・身体的な影響を与え、アルコール依存症うつ病や不安、対人関係の問題などの症状が発現することがあります。

 

次に、アルコール中毒者のいる家庭によく見られる特徴について説明します。

 

・事実の否定

本人による「事実の否定」アルコール中毒だという圧倒的な証拠があるにも関わらず、本人がその事実を否定する。

家族メンバーによる「事実の否定」:ただのリラックスのため、転んだのはつまずいただけ、失業したのは上役のせい、などの言い訳が用いられることが多い。

自分たちは”ノーマルな家”なのだという取り繕い:この取り繕いは、家族のメンバー同士でも、外部の人間に対しても行われる。

このような家族の態度は、とりわけ子供の心を歪めてしまう。なぜなら、子供はこういった家の状態に疑問を抱くが、そういう自分の感覚を無理やり否定しなければいけないからである。自分の感じていることと違うことを絶えず自分や他人に言うことになるので、罪悪感や自信のなさにつながる。

 

・”相棒”の関係

アル中の親を持つ子供の4人に1人は自分もアル中になる。彼らの多くはごく若いうちに親によって酒の味を覚えさせられている。そのように一緒に酒を飲む”共犯関係”となると、子供はそれを”友情”のように感じ、それが親から愛と承認を得るための一番良い方法だと考えるようになってしまう。

 

・その時によって言うことが変わる

ある日は「いい」と言い、次の日には「ダメ」と言うパターンは、アルコール中毒の親に、特に顕著に現れる特徴である。アル中の親がこのような行動を示すのは、自分が失格者であることを誤魔化し、自分を正当化するためである。

親の言うことが頻繁に、しかも不意に変わると、子供は混乱するばかりか、いつも心がすっきりすることがない。これは親に不満やフラストレーションのはけ口とされているからである。

 

・周囲をコントロールしたがる

アルコール中毒の親を持った子供は、感情が常に不安定な親に翻弄されながら育ったため、その反動で、自分の周囲の全てがいつも自分の思う通りになっていないと気が済まない人間になることが多い。

不機嫌な顔をしたり、うるさく小言を言うことで、間接的に人をコントロールしようとするが、親しくなりたい人間との距離を広げるだけである。

 

・もう一方の親の黙認

両親ともにアルコール中毒という例は稀で、大抵は片親だけである。注目されにくいが、もう片方の親は、アル中の親の”協力者”であり、”共依存”の関係にある。自分では意識せず、相手の飲酒に協力しているのである。

共依存者は「事実の否定」によってアル中の親の行動を黙認し、相手が哀れなアル中であることを許し、かわりに相手をコントロールする力を得ていることがある。相手と比較して自分の方が優れていると感じることができるのである。

 

【更生への道】

もしあなたがアル中の親だったら

自分がアル中であることを認め、飲酒の原因は全て自分にあることを認め、専門機関の治療やサポートを受けましょう。

 

もしあなたがアル中の親の子供だったら

自分の人生を取り戻すためには、そのような親を変えなくても”あなたは”変わることができるのだと自覚することです。

一つの方法として、同じような境遇の人たちが集まって行うグループセラピーがあります。自分の体験や思いなどを互いに交換して支え合うことで、アル中の親にも毅然とした態度で立ち向かうことができるようになります。

 

詳しい説明やその他の事例などは本書にて。

「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳