まなびリスの部屋

主に読んだ本について語ります。

コントロールばかりする親

(ChatGPT 使用)

参考:「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳

 

コントロールばかりする親とは、子どもの自由や個性を尊重せず、常に自分の意見や思い通りにさせようとする親のことを指します。このような親は、子どもにストレスを与えるだけでなく、成長や発達にも悪影響を与えることがあります。

 

コントロールの種類

このような親からのコントロールには、「直接的で露骨なコントロール」と「間接的で分かりにくいコントロール」の大きく分けて2種類があります。

 

「直接的で露骨なコントロール

  • 自分の都合を押し付ける:「もしお前が〇〇しなければ死んでしまう」等、自分の都合を何よりも優先させる。子供が離れていくことを脅威に感じるため、そういう子供を自分勝手だと責める。
  • 金でコントロールする:気分によって与える量が変わり、言う通りにすれば与え、従わなければ与えず、生活に支障をきたすようにする。
  • 子供の能力を認めない:「何もできないくせに」となじる。事実に関わらず、能力が無いように感じさせ、子供をこき下ろして責める。子供の言い分は全て圧殺する。

 

「間接的で分かりにくいコントロール

  • 干渉をやめない:放っておくことができる時でも、自分が必要となる状況を自ら作り出し、すでに大人になっている子供の人生にすら侵入してくる。思い切って文句を言うと、あからさまに傷ついた様子を見せ、子供に罪悪感を植え付ける。
  • 兄弟姉妹まで親と一緒になって責める:本当は親に問題があっても、他の兄弟姉妹も親と一緒になって「あ母(父)さんを傷つけて」「お前だけ違うことをするとは何事だ」と非難を浴びせる。親が直接言わず、他の子供達に(直接指示することなく)言わせている場合もある。
  • 兄弟姉妹を比較する:ターゲットとなる子供だけを他の兄弟姉妹と比較して叱り、親の要求に十分応えていないことを思い知らせようとする。最も独立心が強い子がターゲットにされやすいが、子供が団結して反抗しないための分断作戦でもある。

 

コントロールに対する子供の反応

コントロールに対する子供の反応は、嫌々ながらも従う「服従」か、「反抗」の2種類に分かれます。しかし、どちらも正常な心理的独立を阻まれているという点で一致します。

反抗は親から心理的に独立しようとしている現れのように見えるかも知れませんが、実際にはコントロールに対するただの反抗にすぎず、そう反応するよう仕向けられた結果にすぎません。

確固たる自分があって心理的に独立している状態になるためには、自分が望んでいるのは何なのかを正しく見極め、自分の自由な意思による選択を実行する必要があります。

また、親のコントロールによる影響は、親の死後も残るため、意識的な改善が必要です。

 

コントロールばかりする親の心理

コントロールばかりする親は、アイデンティティーの分離ができていません。

このような親の根源には、自分自身の人生に対する根深い「不満」と、自分が見捨てられることへの強い「不安」があります。そのため、子供が独立していくのを見るのは体の一部を失うほどつらく感じ、子供が大きくなってくると、ますます子供の首につけたひもを強く引っ張ることになります。

 

コントロールばかりする親が子どもに与える影響は、以下のようなものがあります。

  • 自己肯定感の低下:自分で考えたり行動したりすることを許されないため、自己肯定感が低下することがあります。
  • ストレスや不安の増加:親のコントロールが強いと、子どもは常に緊張感を持ち続けなければならず、ストレスや不安が増加することがあります。
  • 社交性の低下:自由な発言や行動を許されないため、社交性が低下することがあります。
  • 自己表現の抑制:親が常に自分の意見や思い通りにさせようとするため、子どもは自己表現を抑制することがあります。

 

コントロールばかりする親から子どもを守るためには、以下のような改善方法があります。

  • 自己反省をする:まず、自分自身がコントロールばかりする親になっていないか自己反省をすることが大切です。自分自身が自己中心的であったり、ストレスを感じやすい性格である場合は、子どもに対して無意識にコントロールをしてしまうことがあります。自己反省を行い、自分自身が改善することが大切です。
  • 子どもの個性を尊重する:子どもは個性があり、それぞれ違う考え方や感情を持っています。親は子どもの個性を尊重し、自由な発言や行動を許すことが必要です。子どもが自分自身で考え、行動することができるように、自由な環境を提供することが大切です。

 

「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳