職場における心理的安全性の必要性
参考:「心理的安全性のつくりかた」石井遼介著
チームの心理的安全性とは
チームの中で対人関係におけるリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと。
→メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をすることに力を注げるチーム・職場のこと。
心理的安全性がないとどうなるのか
「良かれと思って行動しても、罰を受けるかもしれない」というリスクが付きまとう。
「それうまくいくの?」と訝しげ、問題を報告しても自分の仕事が増えるだけ、犯人探しが始まる、意見対立で人間関係にヒビが入る、など。
対人関係のリスク
- 「無知」だと思われたくない → 必要なことでも質問をせず、相談をしない。
- 「無能」だと思われたくない → ミスを隠したり、自分の考えを言わない。
- 「邪魔」だと思われたくない → 必要でも助けを求めず、不十分な仕事でも妥協する。
- 「否定的」だと思われたくない → 是々非々で議論をせず、率直に意見を言わない。
このような心理的安全性のない職場だと、どのようなデメリットがあるのか。
- 挑戦することがリスクとなるため、実践し、模索し、行動することから学べなくなる。
- 個々のメンバーが気づいている・知っていることをうまくチームの財産へと変えることができない。
「心理的安全性」を確保するメリット
心理的安全性が高いとチーム内での学習が促進されるため、中長期でより高いパフォーマンスを出す。(即効性はないので維持することが重要)
- チームのパフォーマンスと創造性が向上する。
- 離職率が低く、収益性が高くなる。
- 多様なアイディアを効果的に活用することができる。
- チームへの満足度、エンゲージメントが向上する。
「心理的安全性のつくりかた」石井遼介著