まなびリスの部屋

主に読んだ本について語ります。

職場における心理的安全性の必要性

 

参考:「心理的安全性のつくりかた」石井遼介著

 

チームの心理的安全性とは

チームの中で対人関係におけるリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと。

→メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をすることに力を注げるチーム・職場のこと。

 

心理的安全性がないとどうなるのか

「良かれと思って行動しても、罰を受けるかもしれない」というリスクが付きまとう。

「それうまくいくの?」と訝しげ、問題を報告しても自分の仕事が増えるだけ、犯人探しが始まる、意見対立で人間関係にヒビが入る、など。

 

対人関係のリスク

  • 「無知」だと思われたくない → 必要なことでも質問をせず、相談をしない。
  • 「無能」だと思われたくない → ミスを隠したり、自分の考えを言わない。
  • 「邪魔」だと思われたくない → 必要でも助けを求めず、不十分な仕事でも妥協する。
  • 「否定的」だと思われたくない → 是々非々で議論をせず、率直に意見を言わない。

 

このような心理的安全性のない職場だと、どのようなデメリットがあるのか。

  1. 挑戦することがリスクとなるため、実践し、模索し、行動することから学べなくなる。
  2. 個々のメンバーが気づいている・知っていることをうまくチームの財産へと変えることができない。

 

心理的安全性」を確保するメリット

心理的安全性が高いとチーム内での学習が促進されるため、中長期でより高いパフォーマンスを出す。(即効性はないので維持することが重要)

  1. チームのパフォーマンスと創造性が向上する。
  2. 離職率が低く、収益性が高くなる。
  3. 多様なアイディアを効果的に活用することができる。
  4. チームへの満足度、エンゲージメントが向上する。

 

心理的安全性のつくりかた」石井遼介著

 

「1%の努力」-最小の努力で最大の成果を上げる-

 

引用:「1%の努力」ひろゆき

 

人生に「生きる意味」は存在しない

→じゃあ死ぬまでにできるだけ楽しく暮らす方がいいよね。

 

人類の努力は、ほぼ無意味

「環境」でステータスが決まってしまう。

  • 大陸が横に長いと穀物や家畜に恵まれ、技術や文化が発展するため、ヨーロッパ人が覇権を取った。
  • お金持ちの家に生まれたかどうかが学歴に響く。
  • 学業、顔やスタイル、音楽の才能などは遺伝子による影響が大きい。

 

上を目指すなら

→努力をしないで成果が出せる環境を探す。

現在の情報や知識を仕入れて、賢い判断で選ばないといけない。

 

目指さないなら

→自分にできないことを受け入れながら、ちょっとだけ考え方を変えることで幸せになれる。

 

 

「1%の努力」ひろゆき

 

知っておきたい!バカと無知について

(ChatGPT 使用)

参考:「バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-」橘玲

 

「バカと無知」という書籍には、人々が自分の能力や知識についてどのように認識しているかについて論じたものがあります。この本によれば、バカは自分がバカであることに気づかないという傾向があります。この現象は、ダニング=クルーガー効果として知られており、以下にその説明とともに、知と無知の4つのパターンや、分野によってダニング=クルーガー効果がどのように影響するかについてまとめてみました。

 

【ダニング=クルーガー効果】

ダニング=クルーガー効果は、自分の能力や知識について正しく評価できない人々が自己評価を高めてしまう現象です。バカは自分がバカであることに気づかない傾向があるため、この現象は特に彼らによく見られます。

 

【知と無知の4つのパターン】

知と無知の4つのパターンとは、「知っていることを知っている(知識)」「知っていないことを知っている(認識)」「知らないことを知らない(無知)」「知っていることを知らない(無自覚)」のことを指します。

 

  • 知っていることを知っている人:自分がどの程度知っているかを正しく把握しており、自己評価が正確であるため、誤った判断をすることが少ないと言えます。
  • 知っていないことを知っている人:自分が知らないことを認識しているため、積極的に学ぼうとする姿勢を持っています。このような人々は、新しい知識を吸収し、自己成長を促進することができます。
  • 知らないことを知らない人:自分が何も知らないことに気付いていないため、学習の意欲が低くなりがちです。このような人々は、自己成長につながる学習機会を見逃してしまうことがあります。
  • 知っていることを知らない人:これは「直感」や「暗黙知」と呼ばれるもので、近年の脳科学では、無意識は時に意識(理性)より高い知能を持っていることが知られています。)

 

【分野によってダニング=クルーガー効果は影響が異なる】

ダニング=クルーガー効果は、分野によって影響が異なります。たとえば、プロのサッカーチームの監督より自分の方が有能だと思っているファンはいくらでもいるが、バスケットボールのフリースローの成功率は体験的に知っているため、ダニング=クルーガー効果は小さくなります。このように、直感的に自分でもできそうかどうかによって、ダニング=クルーガー効果の影響の大きさが変わってくると考えられます。

 

分野別に相関関係を数値で表してみます。

相関関係が1→実力と自信が完全に一致

(他人に対する「こうすればいいのに」というアドバイスを自分でも完璧に行える)

相関関係が0→実力と自信が全く一致しない

(自分は何一つ満足にできないのに、他人を批判することだけに長けている)

・スポーツ(他者のパフォーマンスへの評価と本人の成績との相関):0.47

・技術知識:0.33

・面接能力:0.28

・一般的な機械知識:0.2

・医療関係の技術:0.17

・対人能力:0.17

・管理能力:0.04

 

 

以上が、「バカと無知」という書籍に則した、バカと無知についての記事になります。自分自身がどのパターンに当てはまるのか、また、どのような分野においてダニング=クルーガー効果が起こりやすいかを考えることで、自己評価を客観的に見直すことができます。また、ダニング=クルーガー効果によって自己評価が過大評価になりがちな人々は、他人の意見やアドバイスを積極的に聞くことで、自己評価を客観的に見ることができます。

しかし、ダニング=クルーガー効果によって自己評価が過大評価になっている人々に対して、他人がそのことを指摘することは、むしろ彼らの自己評価を更に高めてしまうことがあります。そのため、指摘する場合は、適切なタイミングや方法を考慮することが重要です。

 

バカと無知について知ることで、自己評価を客観的に見直すことができるだけでなく、他人の評価やアドバイスを受け入れる姿勢を持つことが大切だということがわかります。自己評価を適切に行い、自分自身を成長させるために、バカと無知について学んでいくことをお勧めします。

 

「バカと無知 -人間、この不都合な生きもの-」橘玲

 

コントロールばかりする親

(ChatGPT 使用)

参考:「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳

 

コントロールばかりする親とは、子どもの自由や個性を尊重せず、常に自分の意見や思い通りにさせようとする親のことを指します。このような親は、子どもにストレスを与えるだけでなく、成長や発達にも悪影響を与えることがあります。

 

コントロールの種類

このような親からのコントロールには、「直接的で露骨なコントロール」と「間接的で分かりにくいコントロール」の大きく分けて2種類があります。

 

「直接的で露骨なコントロール

  • 自分の都合を押し付ける:「もしお前が〇〇しなければ死んでしまう」等、自分の都合を何よりも優先させる。子供が離れていくことを脅威に感じるため、そういう子供を自分勝手だと責める。
  • 金でコントロールする:気分によって与える量が変わり、言う通りにすれば与え、従わなければ与えず、生活に支障をきたすようにする。
  • 子供の能力を認めない:「何もできないくせに」となじる。事実に関わらず、能力が無いように感じさせ、子供をこき下ろして責める。子供の言い分は全て圧殺する。

 

「間接的で分かりにくいコントロール

  • 干渉をやめない:放っておくことができる時でも、自分が必要となる状況を自ら作り出し、すでに大人になっている子供の人生にすら侵入してくる。思い切って文句を言うと、あからさまに傷ついた様子を見せ、子供に罪悪感を植え付ける。
  • 兄弟姉妹まで親と一緒になって責める:本当は親に問題があっても、他の兄弟姉妹も親と一緒になって「あ母(父)さんを傷つけて」「お前だけ違うことをするとは何事だ」と非難を浴びせる。親が直接言わず、他の子供達に(直接指示することなく)言わせている場合もある。
  • 兄弟姉妹を比較する:ターゲットとなる子供だけを他の兄弟姉妹と比較して叱り、親の要求に十分応えていないことを思い知らせようとする。最も独立心が強い子がターゲットにされやすいが、子供が団結して反抗しないための分断作戦でもある。

 

コントロールに対する子供の反応

コントロールに対する子供の反応は、嫌々ながらも従う「服従」か、「反抗」の2種類に分かれます。しかし、どちらも正常な心理的独立を阻まれているという点で一致します。

反抗は親から心理的に独立しようとしている現れのように見えるかも知れませんが、実際にはコントロールに対するただの反抗にすぎず、そう反応するよう仕向けられた結果にすぎません。

確固たる自分があって心理的に独立している状態になるためには、自分が望んでいるのは何なのかを正しく見極め、自分の自由な意思による選択を実行する必要があります。

また、親のコントロールによる影響は、親の死後も残るため、意識的な改善が必要です。

 

コントロールばかりする親の心理

コントロールばかりする親は、アイデンティティーの分離ができていません。

このような親の根源には、自分自身の人生に対する根深い「不満」と、自分が見捨てられることへの強い「不安」があります。そのため、子供が独立していくのを見るのは体の一部を失うほどつらく感じ、子供が大きくなってくると、ますます子供の首につけたひもを強く引っ張ることになります。

 

コントロールばかりする親が子どもに与える影響は、以下のようなものがあります。

  • 自己肯定感の低下:自分で考えたり行動したりすることを許されないため、自己肯定感が低下することがあります。
  • ストレスや不安の増加:親のコントロールが強いと、子どもは常に緊張感を持ち続けなければならず、ストレスや不安が増加することがあります。
  • 社交性の低下:自由な発言や行動を許されないため、社交性が低下することがあります。
  • 自己表現の抑制:親が常に自分の意見や思い通りにさせようとするため、子どもは自己表現を抑制することがあります。

 

コントロールばかりする親から子どもを守るためには、以下のような改善方法があります。

  • 自己反省をする:まず、自分自身がコントロールばかりする親になっていないか自己反省をすることが大切です。自分自身が自己中心的であったり、ストレスを感じやすい性格である場合は、子どもに対して無意識にコントロールをしてしまうことがあります。自己反省を行い、自分自身が改善することが大切です。
  • 子どもの個性を尊重する:子どもは個性があり、それぞれ違う考え方や感情を持っています。親は子どもの個性を尊重し、自由な発言や行動を許すことが必要です。子どもが自分自身で考え、行動することができるように、自由な環境を提供することが大切です。

 

「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳

 

 

 

アルコール中毒の親

(ChatGPT 使用)

参考:「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳

 

アルコール中毒の親は、子どもに深刻な影響を与えることがあります。アルコール中毒の親の不安定さ、無責任さ、そして予測不可能性は、子どもに安心感や安定感を与えず、子どもが自信を持つことを阻害することがあります。

具体例としては、飲みすぎて放置すること、暴力を振るうこと、あるいは子どもに責任を負わせることが挙げられます。

これらの行動は、子どもに様々な心理的・身体的な影響を与え、アルコール依存症うつ病や不安、対人関係の問題などの症状が発現することがあります。

 

次に、アルコール中毒者のいる家庭によく見られる特徴について説明します。

 

・事実の否定

本人による「事実の否定」アルコール中毒だという圧倒的な証拠があるにも関わらず、本人がその事実を否定する。

家族メンバーによる「事実の否定」:ただのリラックスのため、転んだのはつまずいただけ、失業したのは上役のせい、などの言い訳が用いられることが多い。

自分たちは”ノーマルな家”なのだという取り繕い:この取り繕いは、家族のメンバー同士でも、外部の人間に対しても行われる。

このような家族の態度は、とりわけ子供の心を歪めてしまう。なぜなら、子供はこういった家の状態に疑問を抱くが、そういう自分の感覚を無理やり否定しなければいけないからである。自分の感じていることと違うことを絶えず自分や他人に言うことになるので、罪悪感や自信のなさにつながる。

 

・”相棒”の関係

アル中の親を持つ子供の4人に1人は自分もアル中になる。彼らの多くはごく若いうちに親によって酒の味を覚えさせられている。そのように一緒に酒を飲む”共犯関係”となると、子供はそれを”友情”のように感じ、それが親から愛と承認を得るための一番良い方法だと考えるようになってしまう。

 

・その時によって言うことが変わる

ある日は「いい」と言い、次の日には「ダメ」と言うパターンは、アルコール中毒の親に、特に顕著に現れる特徴である。アル中の親がこのような行動を示すのは、自分が失格者であることを誤魔化し、自分を正当化するためである。

親の言うことが頻繁に、しかも不意に変わると、子供は混乱するばかりか、いつも心がすっきりすることがない。これは親に不満やフラストレーションのはけ口とされているからである。

 

・周囲をコントロールしたがる

アルコール中毒の親を持った子供は、感情が常に不安定な親に翻弄されながら育ったため、その反動で、自分の周囲の全てがいつも自分の思う通りになっていないと気が済まない人間になることが多い。

不機嫌な顔をしたり、うるさく小言を言うことで、間接的に人をコントロールしようとするが、親しくなりたい人間との距離を広げるだけである。

 

・もう一方の親の黙認

両親ともにアルコール中毒という例は稀で、大抵は片親だけである。注目されにくいが、もう片方の親は、アル中の親の”協力者”であり、”共依存”の関係にある。自分では意識せず、相手の飲酒に協力しているのである。

共依存者は「事実の否定」によってアル中の親の行動を黙認し、相手が哀れなアル中であることを許し、かわりに相手をコントロールする力を得ていることがある。相手と比較して自分の方が優れていると感じることができるのである。

 

【更生への道】

もしあなたがアル中の親だったら

自分がアル中であることを認め、飲酒の原因は全て自分にあることを認め、専門機関の治療やサポートを受けましょう。

 

もしあなたがアル中の親の子供だったら

自分の人生を取り戻すためには、そのような親を変えなくても”あなたは”変わることができるのだと自覚することです。

一つの方法として、同じような境遇の人たちが集まって行うグループセラピーがあります。自分の体験や思いなどを互いに交換して支え合うことで、アル中の親にも毅然とした態度で立ち向かうことができるようになります。

 

詳しい説明やその他の事例などは本書にて。

「毒になる親」スーザン・フォワード著 玉置 悟訳

 

「毒親」について知っておこう

(ChatGP 使用)

参考:「毒になる親」スーザン・フォワード玉置 悟

 

子供にとって、家庭は安心できる場所であり、心身の健康に欠かせない場所でもあります。しかし、中には「毒になる親」と呼ばれる親がいることがあります。本記事では、毒親の特徴・具体例、子供への影響、回復への道について解説します。

 

毒親の特徴・具体例】

毒親とは、子供に対して過干渉や過保護、無関心な態度をとったり、自分の都合に合わせてコントロールしようとしたりする親のことを指します。以下に、毒親の具体的な特徴をいくつか挙げてみます。

 

・過干渉、過保護な態度をとる

・無視、軽視する

・自己中心的であり、子供をコントロールしようとする

・暴力的な言動をとる

・子供の感情や意見を尊重しない

 

このような特徴を持つ毒親は、子供たちに対して深刻な影響を与えることがあります。

 

【子供への影響】

毒親に育てられた子供は、成長してから、「一人の人間として存在していることへの自信が傷つけられており、自己破壊的な傾向を示す」ようになります。これは、自分でも気がつかない間に、「他人は信用できない」「どうせ自分のことなど誰もかまってくれない」「自分には価値がない」などのネガティブな意識を身につけてしまい、それが次第に自滅的な性格を作り上げていくからです。

 

【回復への道】

毒親を許す必要はありません。自らの人生をより良いものに変えることに集中しましょう。毒親の影響から回復するためには、信頼できる成人やプロフェッショナルの支援があることが重要です。また、安全な環境で自己肯定感を育成することや、適切なコミュニケーションや人間関係の築き方が必要とされます。自己ケアを行い、自己表現や自己肯定感を高めることも、回復への道につながるでしょう。

 

【まとめ】

「毒になる親」は、子供たちに対して深刻な影響を与える存在です。毒親の特徴や具体例を知ることで、自分自身や身近な人が毒親に苦しんでいるかもしれないということに気づくことができます。また、毒親からの回復には、信頼できる成人やプロフェッショナルの支援、自己ケア、自己表現の重要性が求められます。

こうしたことから、社会全体で毒親を取り巻く問題に向き合い、子供たちが安心できる環境をつくることが求められています。子供たちが健やかに育つことは、社会全体にとっても大きな利益となるでしょう。

「毒になる親」という本は、毒親に苦しむ人々や支援者にとって、非常に有益な情報を提供してくれるものです。今後もこの問題に対して関心を持ち、取り組んでいくことが大切です。

 

「毒になる親」はおすすめなので、ぜひ読んでください。

一応ブログにまとめてみましたが、断然書籍がおすすめです。

 

 

「毒になる親」スーザン・フォワード玉置 悟

目次

完全版刊行によせて

はじめに

なぜ過去を振り返る必要があるのか

「毒になる親」とは

「毒になる親」は子供の将来にどのような影響を与えるか

自分をよく見てみよう

「毒になる親」の遺産から自己を解放する道

「自分の問題は自分の責任ではないか」という意見について

第一部「毒になる親」とはどんな親か

一章「神様のような親」

”良い子”でいることの代償

いつまでも罰し続ける親

事実を否定する力の強さ

「理由づけ」

「怒り」は向けるべき相手に向けなくてはならない

「死んだ人間を悪く言ってはいけない」は常に正しいか

二章義務を果たさない親

子供はどのようにして周囲に適応していくか

楽しい子供時代を奪ってしまうもの

共依存」の親子

子供は”透明人間”に

いなくなってしまう親

必要なものを与えられないために受ける傷

三章コントロールばかりする親

過剰なコントロールとは

コントロールの二種類

子供に起きる反応

アイデンティティーの分離ができない

四章アルコール中毒の親

リビングルームの恐竜

自己を喪失する子供

なぜ同じことばかりくり返すのか

”相棒”の関係

誰も信じられない

その時によって言うことが変わる親

”感心な”子供

周囲をコントロールしたがる

もう一方の親の果たしている役割

おとぎ話のようなハッピーエンドはない

五章残酷な言葉で傷つける親

残酷な言葉の持つ力

「お前のために言っているんだ」と言う口実

子供と競おうとする親

侮辱で押される烙印

完全でないと許さない親

成功と反逆

呪縛となる親の言葉

親の言葉は”内面化”する

六章暴力を振るう親

体罰は犯罪である

なぜ彼らは子供に暴力を振るうのか

気まぐれな親の怒り

暴力の正当化

父(母)の暴力をとめない母(父)

「自分が何か悪いことをしたのだ」と感じる子供

「虐待」と「愛情」の不思議な結びつき

家の秘密を守ろうとする子供

心の十字路

「この親にしてこの子あり」は正しいか

七章性的な行為をする親…子供への究極の裏切り

”近親相姦”とはどういうことか

近親相姦に関する誤解

一見”素晴らしい”一家に、なぜそのようなことが起きるのか

強要のさまざまな形

なぜ子供は黙っているのか

不潔感に悩む子供

押しやられる記憶

ウソの生活の代償

何も言わないもう片方の親

近親相姦(性行為)の残すもの

空しい希望は捨てよ

被害者こそ、家族のなかで最も心が健康な人

八章「毒になる親」はなぜこのような行動をするのか

親の「ものの考え方」

言葉で語られるルールと語られないルール

ききわけのよい子

従順であることの罠

親子の境界線の喪失

「家」のバランスを取る行動

「毒になる親」は、自分の危機にどう反応するか

第二部「毒になる親」から人生を取り戻す道

第二部のはじめに

九章「毒になる親」を許す必要はない

「許す」ことの落とし穴

十章「考え」と「感情」と「行動」のつながり

「考え(信条)」のチェック

間違った「考え」が引き起こす苦しみ

「感情」のチェック

「考え」と「感情」の関係

「行動」のチェック

チェックリストへの反応

十一章私は何者かー本当の自分になる

自分に誠実になることと利己主義の違い

反射的で自動的な反応とは

「反応」と「対応」の違い

自分を防衛するために相手を攻撃しない

自分をはっきりさせる

自分の意思で選択していることを確認する

親との会話で実行する

十二章「怒り」と「悲しみ」

自分に合ったペースで

責任は親にある

親に悪意はなかったと思える場合

「怒り」の管理

「深い悲しみ」の処理

嘆き悲しむプロセス

人生は止まらない

「悲しみ」も止む時が来る

自分の責任を取る

十三章独立への道

「そんなことは無駄だ」という意見について

”対決”はなぜ必要か

”対決”はいつ行うべきか

”対決”の方法

どのような結果が予想されるか

話し合いが不可能な場合

大荒れになった例

”対決”の後に起きること

その後どのような新しい関係が持てるか

断絶した例

病気または年老いた親の場合

すでに死亡している親の場合

”対決”は必ず効果がある

十四章セラピーの実際

適したセラピストを選ぶには

個人セラピーとグループセラピー

治療のステップ

実際の方法

加害者(と傍観者)の親との”対決”

卒業

十五章「毒になる親」にならないために

子供の心を開く

「自分の親のようにはならないという決意」

子供に謝れる親になる

エピローグもがく人生との決別

先へ進もう

”愛情”の意味をもう一度はっきりさせる

自分を信頼する

訳者あとがき

「愛着スタイル」

(Chat GPT 使用)

参考:「働く人のための精神医学」岡田尊司

 

皆さんは「愛着スタイル」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

「愛着スタイル」とは、その人の、人となりを形作る土台となるものです。主に幼少期の経験や受け継いだ遺伝子に基づいて形成され、後の人生での人間関係や行動に大きな影響を与えます。

 

以下に愛着スタイルの重要な点を説明します。

  1. 幼少期の経験と遺伝子に基づいて形成される
    愛着スタイルは、幼少期の親子関係など保護者との関係に影響を受けます。例えば、信頼できる保護者から積極的なケアを受けた子どもたちは、安心感や信頼感を持ち、安定した愛着スタイルを形成する傾向があります。また、遺伝子要因も4分の1程度関与しているとされています。
  2. 人間関係に影響を与える
    愛着スタイルは、後の人生での人間関係に影響を与えます。例えば、安定した愛着スタイルを持つ人は、信頼できる人間関係を築くことができ、不安定な愛着スタイルを持つ人は、人間関係で不安定さや疑心暗鬼を感じることがあります。
  3. 自己認識に影響を与える
    愛着スタイルは、自己認識にも影響を与えます。例えば、自分自身を価値ある人間として見ない不安定な愛着スタイルを持つ人は、自己肯定感が低くなることがあります。
  4. 変化することが可能
    愛着スタイルは、幼少期に形成されますが、後の人生で変化することがあります。例えば、自己啓発心理療法を通じて、不安定な愛着スタイルを安定したものに変えることができます。

愛着スタイルは、人間関係や自己認識に大きな影響を与えるため、理解して対処することが重要です。

 

では、次に愛着スタイルの種類について見ていきましょう。

  1. 安定型愛着スタイル
    自己肯定感が高く、人間関係において信頼性が高い人たちが持つタイプです。幼少期に、親などの保護者から愛情的なケアを受け、自己肯定感が育まれたため、他者との信頼性が高い人間関係を築くことができます。他者依存せず、自立していますが、困ったときは周りに助けを求めることができます。ストレスに対処する能力が高く、悪い状況にあっても前向きな気持ちを保つ傾向があります。
  2. 不安型愛着スタイル
    人間関係に対する不安や疑心暗鬼を感じやすく、自己肯定感が低い人たちが持つタイプです。幼少期に、親などの保護者から不安定なケアを受けたため、他者との信頼性が低く、相手の顔色を見て、それに気持ちや行動が左右される傾向があります。自分で決断できず、他者に頼り過ぎてしまう一方、相手の至らない点や欠点には厳しく、頼っている人を責めたり攻撃しやすい傾向にあります。
  3. 回避型愛着スタイル
    人間関係を避けたがる傾向があります。人から相談されたりするのは鬱陶しく感じ、距離感の近い関係は苦手で、仕事や自分の関心のある趣味などに生きがいを見出すことが多いです。感情表現が苦手で自分の健康状態についても無関心なところがあります。
  4. 未解決型愛着スタイル
    幼少期にトラウマや虐待を受け、まだ克服されていない愛着の傷が残っている人たちが持つタイプです。トラウマが蘇ってきたり、そのことについて話そうとすると、冷静ではいられなくなり、感情に押し流されそうになることがあります。

 

愛着スタイルはいくつか重なっていることがあります。

不安型+未解決型 → 情緒や対人関係がいっそう不安定になりやすい。

回避型+未解決型 →  意識的であれ無意識的であれ、問題に関して考えないことで身を守っている。

安定型の人は、トラウマがあっても前向きにとらえ、受け入れ、乗り越えている。

 

 

ここで気になってくるのが、安定型になる・させる方法です。

前述の通り、愛着スタイルは変えることが可能です。

以下に安定型にさせる方法を3つ紹介します。

  1. スキンシップなどで安心感を与えよう
    スキンシップは愛着形成を促すとともに、安心感を高めます。
  2. リアクションを返そう
    本人のアクションに対してリアクションを返すことを応答性と言います。本人が助けや関心を求めてきたら、それに返すのが基本です。求めていないのに与え過ぎても主体性を奪ってしまうので、加減に注意する必要があります。
  3. 共感しよう
    本人の気持ちを言葉にしたり、本人が求めているものを相手の視点で考える、そうした関わりが愛着を安定させるだけでなく、心を育てていくことにも繋がります。

次は、安定型になる方法です。

  1. 安定型の思考や行動を真似しよう
    不安定な愛着スタイルの人でも、安定型と一緒にいることで、だんだんと自分も安定型に変わっていくことがあります。認知行動療法などを行なったり、書籍から安定型の思考を学ぶこともできます。身近にいる、安定型だと思える人に考え方を聞いてみるのも良いでしょう。
  2. 安全基地を作ろう
    安全基地とは、何かあったときに助けを求めることができる存在のことです。安全基地があると、困ったときはそこに頼れるという安心感が後ろ盾となり、知的探究や対人関係にも積極的になれます。逆に安全基地がうまく機能していないと、いざという時に梯子を外されるのではないかと疑心暗鬼になったり、辛い時に踏ん張る気力が湧かなくなったりします。
    いざという時に相談できたり、子供のように甘えられる存在を持てればいいですが、たとえ現実に会って話ができなくても、ある人の顔を思い浮かべたり、言葉を思い出すことで気持ちが落ち着く場合もあります。

 

「働く人のための精神医学」岡田尊司著 のおすすめポイント

・気になるところ、自分に当てはまるところだけ読みやすい(全部読まなくていい。つまみ読みがしやすい。)

・職場で出くわす困った人の原理、対処法までわかる。